2002年02月24日
トーノZEROアニメ感想機動戦士ガンダム total 5761 count

GM最強説

Written By: トーノZERO連絡先

 機動戦士ガンダムには、モビルスーツと呼ばれる人間が操縦するロボットが多数登場します。これが、ガンダム世界における主力兵器ということになっていて、地球連邦、ジオン公国の両方が様々なモビルスーツを開発し、戦いを繰り広げます。では、最強のモビルスーツとはどれでしょうか?

 通常ロボットアニメでは、主人公が乗る主役ロボットが最強というのが普通です。主役ロボットよりも強い敵が登場するのは主役ロボットの交代またはパワーアップの前兆に過ぎません。そして、主役ロボットは、ラスボスのロボット(ボスボロットじゃないよ)に勝って、最強を証明するわけです。

 ところが、機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)では、少しばかり事情が違います。というのは、主役ロボットRX78-2ガンダムは、確かに目の前の敵を倒し続けてはいるのですが、戦いの流れを変える役割を果たしたかというと、そうでもないのです。オデッサの戦いではガンダムは主戦場にはおらず、ソロモン攻略戦では巨大な反射鏡ソーラレイが決定的な役割を果たしています。そして、最後の戦いであるア・バオア・クー攻略戦では、ガンダムは主にジオン最後のモビルスーツとでも言うべきジオングと交戦しますが、パイロットはライバルの二枚目キャラであって、ラスボスではありません。そして、あろうことか、ラスボスの名に値するギレンは妹のキシリアに殺され、キシリアはライバルの二枚目キャラに殺されるというストーリーになります。

 直接的にラスボスを倒したモビルスーツが存在しないとすれば、間接的にでもラスボスを追いつめたモビルスーツを最強と呼ぶしかありません。そう考えてみると、ラスボスに最も心理的なプレッシャーを掛けたモビルスーツはいったい何でしょうか? ガンダムでしょうか? しかし、特にギレンがガンダムの存在を気に掛けていた描写はありません。ということは、ひたひたと迫り来る連邦軍全体からプレッシャーを感じていたと考えられます。とすれば、連邦軍の主力モビルスーツこそが、最強のモビルスーツであるという説も成り立つはずです。

 つまり、連邦軍の主力モビルスーツとは、RGM-79 GMです。

 確かに、性能だけ見れば、もっと強いモビルスーツは登場します。特にジオン公国には何種類もの新型が登場します。しかし、高性能と強さはイコールではないようです。それらの新型は、いくら性能が高くても、結局は戦争の流れを変えることはできなかったのです。もし、戦争の流れを変えることが強さだとすれば、それは戦争序盤の量産型ザクと、戦争後半のGMにこそ、最強の称号が与えれるべきものでしょう。

 と~のは、バーチャル連邦モビルスーツ・GM 025号機さんを応援しています。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。